• 2022年05月10日(火) 09:00

    トマト豆知識

    トマトのふるさとは、南米アンデスの高地。
    16世紀にばれいしょとともにヨーロッパへ渡りました 。
    グルメなヨーロッパ人たちは 食卓を鮮やかに彩るトマトを大歓迎…と思いきや、「未知の大陸からやってきた異臭を放つ植物」と冷遇した時代もあったとか。とはいえ、その魅力がわかってからは積極的に栽培に取り組み 、南欧では加工用、北欧では生食用の トマト栽培が盛んになりました。
    17世紀、大航海時代の波に乗ってトマトもはるかな海を越えてアジアへやってきます。日本に持ち込んだのは、ポルトガル人ともオランダ人とも伝えられています。

    食べるより観る?

    トマトが初上陸した当時の日本は、江戸時代。
    「唐カキ」「珊瑚ナス」「唐ナスビ」などと呼ばれたようで食用にはあらず、なんと観賞用だったとか。(な~んてもったいない!)でも、当時のトマトは現在市場に出ているものに比べ、色がぐんと濃い赤で、香りも酸味も強かったのだそう。淡泊な味覚に慣れた江戸っ子たちにはどうも刺激が強すぎたようです。
    トマトが日本で一般的に食べられるようになったのはぐっと時代が下って、明治の後半頃からといわれています。
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